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2021年 年頭所感

2021年01月05日

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株式会社クリーク・アンド・リバー社

当社の代表取締役社長・井川幸広は、年頭挨拶として、全従業員に向けて、以下のメッセージを送りました。
 
 
皆さん、あけましておめでとう。
昨年は、創業30周年の記念の年となるはずでした。しかし、年初に更なる飛躍を決意した矢先、新型コロナウイルスが発生。しだいに猛威を振るいはじめ、命の危険さえ感じるようになりました。
 
まさしく天国から地獄。年初に描いた会社の成長シナリオから一転、どうやって会社を存続させるか、に描き直さなくてはなりませんでした。
悲観にくれる時間はなく、4000人の社員の生活を、そして健康をどう守るか。前例のない初めての出来事に明快な答えなどなく、社員総出で考え気づいたことを一つ一つ猛スピードでやっていくしかありませんでした。
 
社内にCOVID-19対策本部を立ち上げ、社員みんなの健康状態を日々把握。コロナ解雇、内定取り消しなどの報道が続くなか、新卒内定者はもちろん自宅待機の派遣社員の皆さんの雇用・給料は保障することを、メールとビデオレターで全員に告知。仕事も自宅でできるようにネット環境を急ピッチで進め、1.5カ月後には、社内のほぼ全員がリモートワークで仕事ができるようになりました。
 
東京での緊急事態宣言中の出社率は10%。ガランとしたフロアを目にする度に、いたたまれない不安に襲われました。COVID-19対策本部には、熱が出た、濃厚接触の疑いがあったなどの情報が寄せられ、保健所との対応に追われました。マスク・消毒液を入手し、社員やクライアント企業に配布。取引のある医療施設には防護服も寄付。会社の玄関口には、体温計を設置するなど、当時考えられる対策は全て行いました。
 
そんななかで迎えた8月の中間決算には驚きました。売上高も営業利益も過去最高を更新。これまで対面中心だった営業や打ち合わせがリモートへと、仕事のスタイルが一変したにもかかわらず、社員みんなが創意工夫し、これまで以上の成果を上げた事に、力強さと誇りを感じました。
 
日頃、あまり表に出ることがない経営企画・管理部門が一体となり、知恵を絞り、次々に手を打っていく。エージェントもリモートを中心に、不安を抱いている専門職社員や派遣社員に連絡をとる一方で、クライアント対応をこなす。このフロントとバックオフィスの連携は、本当に見事でした。
「大きな会社が強いのではなく、変化に対応できる会社が強い」と、日ごろ言い続けていることが知らない間に根づき、それを社員のみんなが理解し実践してくれたこと、本当に感謝です。
                                 
昨年のパンデミックは絶望しか感じえませんでしたが、今は希望へと変わっています。コロナという大きなインパクトがあったことにより、事業部の枠、グループ会社の垣根を越えて、みんなが心を一つにして壁を乗り越えるDNAが育まれたからです。景色は変わっても、働き方が変わっても、みんなで助け合う相互扶助の精神は、組織力を一段と高めます。
そしてその根底に「プロフェッショナルの生涯価値の向上」、「クライアントの価値創造への貢献」の二大ミッションがあれば、C&Rグループは10年、50年、100年経っても成長し続けることができると確信できました。
 
人類や世界を揺るがすパンデミックは、これからも必ずやってきます。それでも常にそこで働くプロフェッショナルやクライアントに「ありがとう」と言ってもらえるサービスを生み出し続けていくことに変わりはありません。未来を読み、新しいしくみを創るC&RグループのDNAをベースにプロフェッショナルの知見・経験・能力を組み合わせ、新たなサービスをどんどん生み出していきましょう。
 
イギリスの名相チャーチルの言葉に「凧が一番高く上がるのは風に向かっている時である。風に流される時ではない」というものがあります。
決して流されず、逆風であればあるほど帆をいっぱい広げて高く舞い上がっていけるよう、C&Rグループは今年もチャレンジします。
そして、日本から世界から、多くの人から「ありがとう」と言ってもらえるよう、その声を体感できるよう、頑張りましょう。
今年もよろしく!
 
 
令和3年1月5日
井川幸広


 

この件に関するお問い合わせ

株式会社クリーク・アンド・リバー社 経営企画部

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