投資家の皆さまへ

スペシャルインタビュー

株式会社クリーク・アンド・リバー社
代表取締役
井川幸広
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インタビュアー
株式会社シェアードリサーチ
代表取締役社長
ジュラヴリョフ・オレグ 氏

インタビュアー紹介
ジュラヴリョフ・オレグ 氏

1999年に来日し、フィデリティ投信(株)、ガートモア・アセットマネジメント(株)にてアナリスト及びポートフォリオ・マネジャーとして勤務。2009年に(株)シェアードリサーチを設立。国内有数の企業調査プロバイダーとして、リサーチカバレッジサービス及びIRコンサルティングを上場企業に対して提供している。

上場前と上場後で変わったこと

井川幸広(以下井川)

本日はよろしくお願いします。

ジュラヴリョフ・オレグ氏(以下ジュラヴリョフ氏)

こちらこそよろしくお願いします。私は上場された頃から、クリーク・アンド・リバー社を見続けていて、持続的に成長されている会社だと捉えていますが、上場前と上場後では何がどう変わりましたか。

井川

我々の主力事業であるエージェンシー事業の展開スピードを上げていくための一つの手段として、上場を果たしました。上場前は「勢い」で事業を引っ張っており、組織、制度など固まっていない部分が多くありました。上場後、人事制度や組織を試行錯誤しながら構築してきて、今はマネジメント層がしっかりしてきたので、安定して会社の運営ができていると感じています。

ジュラヴリョフ氏

上場の時の組織と比べてどのような組織になったと思いますか。

井川

私は、人には能力で3つのタイプがあると考えています。ひとつは、無から有を生み出せる人間。これは創業者や実業家に多いタイプです。2つ目はコストダウンが出来る人間。もうひとつは、オペレーションがしっかり出来る人間。この3つの能力が経営には絶対に必要です。自分は無から有を生み出す、創っていくことが得意な人間ですが、今の当社のマネジメント層には自分の持っていない能力を持った人間が固まってきていると思います。

ジュラヴリョフ氏

では、今までの5年間とこれからの5年間で何か本質的に変わるのか、お聞かせいただけますか。

井川

当社のエージェンシー事業は産業の核の部分で活躍するプロフェッショナルをネットワークしていくビジネスなので、産業をヨコに展開していけば無制限に分野を拡げていけるビジネスです。また、時代によって求められるプロフェッショナルの技術の質は変わっていきます。そういうところにアンテナをしっかり張っていければ、単一のビジネスモデルで成長し続けられるものが出来上がると考えています。

クリーク・アンド・リバー社の強みとは

ジュラヴリョフ氏

クリーク・アンド・リバー社の一番の営業上の武器は何ですか。

井川

当社の一番の武器は、クライアントの中に当社のスタッフ(クリエイター)が入り込んで、そこから仕事が持ちこまれるインソーシングだと思っています。テレビの分野ではそれが出来てきました。一般事業会社でも形が出来てきていますので、これからの成長が楽しみです。今は会社としての信用力など営業資産は増えているので、コンペで勝つ確率が以前より間違いなく上がっています。テレビ分野と同じようにインソーシングがしっかり行われてくれば当社の大きな武器となってくるはずです。

ジュラヴリョフ氏

C&Rグループの強みを教えてください。

井川

当社グループの最大の強みは、多くのプロフェッショナルをネットワークしていることです。テレビの分野が強いのは10数年前から、新卒で映像専門職という職種で現場に入るクリエイターを採用していったためです。その人たちが当社にしっかりとロイヤリティを持って仕事をしていることでテレビ業界では基盤を作れました。
人材派遣や紹介の分野で普及期を迎えたら、今度は事業の深堀をしていきます。クリエイターの分野では人材ビジネスから付加価値のビジネスへと展開をはかっています。ドクターをネットワークするメディカル・プリンシプル社も、ドクターの紹介から、事業を深堀する段階にあります。

単なる人材派遣会社ではありません

ジュラヴリョフ氏

クリーク・アンド・リバー社は人材派遣だけでも、もっと成長できるチャンスがあるように、外から見ていると思うのですが、いかがお考えですか。

井川

我々は人材派遣で事業を大きくすることを目的としていません。あくまでも産業の核となるプロフェッショナルをネットワークして、サービスを提供する企業なのです。付加価値の違う人たちを組み合わせることによって新しい事業を作れれば、それは必ず人材サービスの枠を超えた大きな社会的な事業になります。クリエイターのマーケット、ドクターのマーケットは限られていますが、プロフェッショナルの能力を組み合わせることによって新しいマーケットが作れるはずです。そのことに当社はチャレンジしていきたいと考えています。

ジュラヴリョフ氏

クリーク・アンド・リバー社の株を買う時には、社長を買うのか、組織を買うのか、それともビジネスモデルを買うのでしょうか。

井川

それはC&Rグループの営業資産を買うという言い方が適切でしょう。クリエイターやドクターがこれだけ沢山いるというのが最大の資産です。今はこの資産を人材派遣、人材紹介、請負というキーワードでしか語ることが出来ませんが、これらのプロフェッショナルを組み合わせて、こういったことも出来る、こんなサービスを提供できると早く言えるようになりたいです。

新規ビジネス、そして夢

ジュラヴリョフ氏

何か新しいサービスを始めているといった例をいくつかお話いただけませんか。

井川

今、日本の書籍を中国で出版するというサービスを行っています。今まで日本の中でしかお金にすることが出来なかったものが、アジアの出版社と共同出版するような話も出ています。また、紙の出版物を当社が大手電子書籍配信プラットフォームに対して取次ぎを行うというサービスも始まっています。当社には売上に応じたロイヤリティが還元されるビジネスモデルです。
これらは今までに無かった全く新しい世界です。ひとつのライツ(著作物)を、世界中でお金にしていく世界が広がっています。そういったことが、いろいろな分野で行われるようになると、5年後10年後の世界は様変わりしていると思います。
それらを事業にする基になるのは、技術をもったプロフェッショナルを集めることですから、しっかり基盤を作っていきます。

ジュラヴリョフ氏

井川社長の夢は何ですか。

井川

産業の核になる世界中のプロフェッショナルをネットワークして、100社のエージェンシーを作ることです。プロフェッショナルが力を発揮できる環境を作ることで、真に豊かな社会を作っていけると思っています。
また、プロフェッショナルの方が作り出した汗と涙の結晶である知的財産で食べていける世界を作っていくということも夢です。知的財産をお金に変えていくことが出来る会社になれば、世界が無くさせない会社になると考えています。

ジュラヴリョフ氏

最後に、なぜクリーク・アンド・リバー社の株を持ったほうがいいのか、井川社長からお話し下さい。

井川

持続的に成長し、社会に貢献するビジネスを展開しています。当社の理念やビジョンに共感し、応援してくれる方ならどなたにでも株主になっていただきたいですね。

ジュラヴリョフ氏

個人投資家の方への情報発信もいろいろ研究して理念やビジョンを共有しやすくするのもいいと思います。本日はありがとうございました。

井川

貴重なご意見もいただき、ありがとうございます。